天上天下唯我ドキュソん

天上天下唯我ドキュソん
==意味:天の上にも天の下にもドキュソは私しかいない。==

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白い息と相棒3 2004/02/04

前回からのつづきです.
さらに下の方に付け足しました.初めての方は「白い息と相棒1」 から呼んで頂けると幸いです.ヽ(´▽`)ノ 一応完結.




白い息と相棒2 2004/01/29

回からのつづきです.
下の方に付け足しました.初めての方は「白い息と相棒1」 から呼んで頂けると幸いです.ヽ(´▽`)ノ




白い息と相棒1 2004/01/22

の寒さが一段と強まり,朝方に息を吐くと白い煙がもくもくと出て,「ゴジラだ!ガオー!!」などと 言って遊んでいる子をまれに見かけます.それを見て私も,息を吐くと白い吐息が心地よく季節を実感させてくれます.

 さて,今回はそんなさわやかなエピソードをご紹介致しましょう.(・_・、)






 夜の12時くらいだったでしょうか?

 そろそろ帰るか・・・ということになり,帰路につく途中,夕食にハンバーグでも食べようと思い立ち, 相棒である Virago 250 と共にいつものファミレスに向かったのです.

 バイクを駐輪場に止めて中に入ろうかな?と思うと, 以前までは24時間営業だったそのお店は,何故か閉店準備をしていました.

そして,看板を見ると,既に閉店時間・・

 いつも徹の夜を共に過ごしてきたお店だけに悲しいものがありましたが, そのお店は根性を無くし,深夜のボランティア営業はしないという営業方針に変わったようでした.( そりゃあたりまえだ.)

 なんか,いつも6時間とか粘っていたので,ひょっとして私の居座りがこのお店の経営を圧迫した?などと 少し責任を感じたりもしましたが,座って寝ている客も沢山いたZO!と自分にいいわけをして許してもらいました.

 というわけで,やむなく,少し遠いファミレスの代名詞ガストに乗り込むことにしました.

 相変わらず,バイクを再び押し掛けで始動し,車道に出ました.

 どうも,エンジンの調子が悪い・・・

 寒いから当然か・・

 バイクは寒いとエンジン内の摩擦や爆発のしやすさ,スパークの電圧などが下がって調子が悪くなります.

 「おいおい.相棒君.がんばってくれYO!!」


 長い下り坂を下って,ようやく目的のガストに到着しました.そこで380円ガストハンバーグをたいらげて・・

 「プファ〜.うめえ! やっぱり腹減ってるとうめーなー.」

 と少し騒いでから,もう寝ようと思ったので,家に帰ることにしました.




 バイクに戻って,手袋をし,メットをかぶって,MP3プレーヤーをON!!
 「超超超超いい感じッ!ウォウオッウォウオッウォウオイェイウォ!」  っとサウンドが鳴り響き

 高まっていく心のボルテージ!

 「さーて.帰るぜ!」

 押し掛け5m.

 エンジンカカリマセン.

 まあ,良くあることです.

 気を取り直して 押し掛け5m.

 エンジンカカリマセン.

 1速に入れて,クラッチを切り,バイクの勢いを付けたら,クラッチをつなぐと同時に体重を掛けて エンジンを回すというのが通常の押し掛けですが,こういうかかりにくい時は,2速に入れて クラッチを切り,勢いを付けて,クラッチをつないで押しまくる!という 第2の手段もあります.
 ということで,その方法に移行しました.

 「さーて.帰るぜ!」






 5m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 20m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 50m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ プスン(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)


 エンジンカカリマセン.



 小生:「ハァハァ どうしたんだ? 相棒!? ハァハァ 機嫌が悪いじゃないか.お兄さんに話してご覧なさい.」



 エンジンコトバワカリマセン.



 デェムッ!!



  170kgにもなるバイクの車体を  クラッチつないだままエンジンのピストンを  2つも動かして押しまくるのは,さすがに疲れます.



 こんなに押しまくっても,エンジンがかからないことは希だ.そういう時は大概, 電気系統のスイッチがKillになっていたり,ガソリンそのものが切れて いたり,キーが回っていなかったりするので,休憩もかねて点検すことにしました.


 おかしいなぁ・・ 異常は見られない・・・ やはり,“押し”が甘い だけなのか?


 そうだ.気合いが足りないだけなんだよ!
 気・合・い・が  



ということでもう少しトライしてみることにする.







 55m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 70m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 100m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ プスン(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)


 エンジンカカリマセン.



 デェムッ!!



 もう少しがんばればかかるかも・・・ なんてことを何回も繰り返しているうちにとうとう,1kmくらい 進んできてしまった・・

 その頃にはもう,疲労困憊・・

 先ほど食べたハンバーグのエネルギーは半分くらい消費されていたことでしょう.

 「こんなことならハンバーグなんか食べに来るんじゃなかった・・(・_・、)」(とかなり弱気になってみる.)



 しかし,物語はまだ始まってもいなかった・・・




いうわけで既に1kmほど進んできてしまったわけですが,安らぎの地まで,帰り着くには あと5kmはある.

しかも!


その経路上には傾斜8%くらいの坂が延々と続く流浪人泣かせの難所が 待ち受けていた.

 何とかここで踏ん張って,エンジンを回復させなくては,相棒 をここに放置して行かざるを得ない状況となる!!


 故障の原因は「電気系統」であると察しは付いていた.

 寒い深夜の外気に曝され,バッテリーの起電力は下がる.それに加え,最近メンテナンスしていなかったので エンジンからのタイミングスパイクを検出する電気コードとその固定ねじ周辺で漏油・暴水による漏電が起こっている. そのため,エンジン内のスパークプラグから十分なスパークが出ずに,エンジンが点火しないのだ.

 この不具合の観測される割合があまりに高いので,エンジンと駆動スプロケット(動力をチェーンに伝えるところ)の横を取り外せるだけの工具は 常に持ち歩いている.


 こうして,真夜中の路上でバイクのエンジン付近を分解し,掃除するという作業が開始される羽目となった・・・・



 だいたい深夜の2時過ぎくらいであったので,もう真っ暗だ.


 自動販売機の前にバイクを停車し,その仄暗い明かりで解体を進める.そして,人が付近を通過するたびに カモフラージュのためジュースを買う仕草をして不審者がられないように注意を払いながら(深夜にもかかわらずたまに人が通行します.)  両手を油で真っ黒にして問題の箇所の汚れを除去します.



小生:
「たまには手入れして欲しかったんだよな? 相棒?! ( ゜∀゜)」

小生:
「今,奇麗にしてやったからな! 元気出せよ.(´▽`)」
   ・
   ・
   ・
   ・
助手:
「先生!! 麻酔は全身ですか?局部ですか?」

医師:
「そんなことをやっている場合ではない! ことは一刻を争っているのだ!!」

助手:
「オペの準備整いました!!」

医師:
「うむ. メス.」

助手:
「はい! スパナのことですね?!」

医師:
「よし. 心臓から肺にかけての神経節周りの血液を吸飲. 早くしろ!!」

助手:
「はい! ボロ雑巾で油を拭き取ればいいのですね?!」

医師:
「よし. 何をやっている!! 汗ッ 汗だ!! 早くしろ!!」



 っと・・・・このように30分強くらい手術を行っていたであろうか・・・

医師:
「よし.手術は成功だ.ご家族の方を喜ばせるためにすぐに面会の準備をしなさい.」



 そのように,医者がおっしゃるので,私はうれしくなり,

 エンジンの始動音を聞くために,早速バイクを押しまくりました.






 1005m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 1020m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)







 1050m




 ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ プスン(エンジンが私の押すエネルギーで回る音)


 エンジンカカリマセン.



 ッノバビッチ!!



 その頃には,快感が怒りに変わり始めていました.(今までは,相棒とのスキンシップということで楽しんでいましたが・・という意味) ハァハァ.ハァハァ.




やるべきことはわかっていた・・・・

 充電バッテリーが萎えているのだから,充電するためにダイナモを回し続ければいい! ダイナモはエンジンに付いているのだから エンジンを回し続ければいい.そうすれば何時間かかるかはわからないが充電されて,エンジンは動き出す.

 そのように考えた.



 私は近場の駐車上へとバイクを押したまま突進し,半径15mくらいの円を描きながら グルグルと体力の限り押しまくるという無謀なチャレンジを始めた.

 それは,目的達成のための必要な手段だと信じていたからであった・・・





 ゼイゼイ言いながらがんばっていると,しばらくしてあることに気づいた.





 気づいてしまった・・・ (・_・、)







 ヘッドライトがハイビームになっていたのだ・・・・
   ↓
 それは,ヘッドライトが通常時の2倍の電力を使用しているということを表し・・・・
   ↓
 充電される電力 < 消費される電力(圧倒的に多い)

という式が頭の中に明確に想起された.




 そしてヘッドライトをのぞき込んでみると,明かりが付いているのか付いていないのか わからない程度に微妙な光が見え,
そして,フッと消えた・・・


使い果たした!!
とうとう全てのエネルギーを使い果たしてしもうた!!

(バイクのバッテリーも,私の体力も,そして精神力も・・・・)


 バイクのヘッドライトと共に私の心の活力の灯火(ともしび)も消えてしまった.

 時刻は深夜3時を回りかけていた.
 なのに,汗だくになりながら,ハァハァと白い息を吐き,もうもうと頭から湯気を 立ち上らせている男がそこには約1名いた・・・ 人知れず・・・

 
 しかも,次の日は確実に全身筋肉痛ということが明白なくらい,疲労困憊していた.

 最短の駅までたぶん2kmくらい.安住の地まではあと 4kmくらいであった.



 しかし,この時点でも物語はまだ始まったばかりの序章でしかなかった・・・








も・は・や・これまで!

 体力的にも精神的にもバッテリーの内容物も使い果たしてしまった か弱き男は, そのように口走ると,その場に相棒のビラーゴ君を放置して帰る という選択を行うことにしました.

 時刻は既に,深夜3時過ぎ!

 気を取り直してハンバーグを食べ直すなんて言っている場合ではありません!( 近くのお店は既にみんな閉まっています.)

 私は工具を取りだし,問題のバッテリーを取り外しました.

 そして,メモ帳に「このバイクは故障中です.近日中に回収しに参りますのでどうかレッカー移動しないで下さい. 責任者 電話 090-XXXX-XXXX」

 そのように書いてバイクの最も目立つところに洗濯ばさみで固定しました.その周辺で最も迷惑のかからなさそうなところに相棒を停めると,







「必ず助けに来るからな!!」そう言って


重量約10kgのバッテリーを担ぎ夜道を歩くこととしたのです.

 家に帰れば,バイカーの必需品 「12V用充電器」があるので, それで充電するつもりでした.
 安住の地までは4kmほど.約1時間の距離です. バイクを押してはとても登り切ることは 出来ないであろう心臓破りの坂(246)を上りながら,バッテリーはずしりと 現実を教えてくれます.

 「ふへぇ〜.安住の地までは約1時間だから,着く頃には4時か〜.まったく,とんでもない旅になったよ・・・・」

 そう思いながらも,この時間を無駄にしてはいけないと思い,歩きながらバッテリーをバーベル代わりに上下運動.30回やったら今度は別の腕で.  さっきはしこたま足を鍛えたので今度は腕に圧力を掛けます.そのまま,上半身の様々な部位を鍛えつつ,246を通り過ぎていく車達の ナンバーを目で追い,動体視力の鍛錬も怠りません.


 達人を目指す自称「若武者」としてはどんなに苦難な状況でも修行の一環ととらえなければならないのです!(・_・、)

 ようやく,安住の地へと到着しました.



 長く・・険しい道のりだった・・・・



 それなりの充実感と安堵感に見舞われ,

辿り着いた部屋の鍵を開けようとする.







 ハッ?!



 ハァ??



 破ァッ!!



っと.どんなに気合いを入れてみても,
体中のポケットというポケットを探索しても,



鍵が見つからぬ!のです.(・_・、)

 バイクを押している時には確実にあった鍵が・・見つからぬのです.

 考えられる可能性は2つ.

 1.バイクに鍵が刺さりっぱなし.(オーイオイオイ泣きじゃくる音

 2.ここまでの道のりで筋トレしながら体を振り回している最中に落とした.

 どちらにしても,今までの道のりを引き返さないわけには参りませんでした・・・・

 そこで私は何か(カルマ)を感じずにはおれませんでした.

 夜空を見上げて,自分の小ささを感じずに北極星を見つめることも出来ませんでした.それからです.自分を「小生」
と呼ぶようになったのは・・・



「その勝負! 受けて立とう!!!!!!」

 そう言い放つと,私は全力疾走で,今来た道を革靴のまま逆戻りし,
ハアハア

と白い吐息を荒立てながら「最近たぶん,アリをいっぱい踏んでしまったんだ.気付かないうちに・・・ごめんねアリさん・・」などと祈っていた.(たまに足下に鍵が落ちていないか確認しながら・・・)

1時間の道のりも,20分ちょいで戻って,

 再びバイクのところに赴くと,




私の保有する鍵達全てが,しっかりと,バイクに刺さりっぱなしになっておりました.


「テェメェエェ・・・舐めやがって・・・」(;-д-)
 (テメエとはたぶん自分のことだったのでしょう・・・・・)


 鍵が見つかって良かったものの,現在早朝4時半,この怒り,何処にぶつければいいのでしょう?









 というわけで,こういう形で,この怒りをぶつけることとしました.








 このバイクを押して,今来た道を帰ってやる!!
 心臓破りの坂だかなんだか知らんが絶対制覇してやる!




 哀れな男はそのように心に決め,心のろうそく(極太)に容赦なく火を灯したのです.



 その後,男は,約1kmに及ぶ上り坂を両腕両足をプルプルさせながら,何度もろうそくの火を消されそうになりつつも, 昇っていったとのことです・・・・









 闇夜に浮かぶ劇汗の吐息! これぞ真の白い息だ!
 そう勝手に悟りを開き,今日もまた,初心を貫徹する男の心にヤキを入れました・・・・

 安全地帯にたどり着いたのは朝6時過ぎ・・余裕で明るくなった世界で,男の目には北極星は既に見えず, ただ死兆星(しちょうせい) だけが光っていたとの話です・・・・  2時間だけ寝て,日常に返り咲き,また少しだけ「達人」に近づくことの出来た今日この頃.

 それでもまだまだ,道は険しい・・・・












ペンキ事件 2004/01/13

変寒い季節になってきました.

 手袋なしでバイクや自転車に乗るのはきついのではないでしょうか?  というわけで,このほど,以前まで使用していた穴の開いた手袋を 新調し,新品のおニュー手袋を仕入れました.

そして,その手袋でバイクに乗って帰ります.

ただそれだけのことのはずでした.

バイクは私の相棒.「YAMAHA ビラーゴ250」 黒のアメリカンタイプのバイクです.


 最近は寒さのせいもあり,押し掛け以外ではエンジンがかからない頑固者で, 後輪ブレーキは一度かけたらかかりっぱなしというお茶目な子ですが, とてもかわいげがあり,時には雄々しい走りを見せる自慢の相棒です.

 燃料タンクは光沢があり黒光りしていて,横にはViragoの文字がある.

 バイクにまたがり,車庫から出そうとする.その時に,その真っ黒な 燃料タンクに白い斑点がついていることに気づきました.

「なんだろう?これは?」

それは,何か液体が飛び散ったようについていました.

そして,結構広範囲に飛び散っている.

 そういえば,昼間にこの辺で業者が何か塗装のような作業をしていたことを思い出しました.


「ああ? ペンキか?!」

「全く,駐輪場のバイクに白いペンキを飛び散らせて!」

「いったいなんて業者だ!! 訴えてやるぅ!」

 っと「ダチョウ倶楽部」のイントネーションでぼやいてみる・・・(やや,寒い・・)(・_・、)

 時間が時間なので,ここは本当に暗い.(夜12時くらい・街灯無し)
 真っ黒な燃料タンクに浮かび上がる白い斑点模様だけが 見えるような状態だ.

こんな感じ↓
                               
                               
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        ●                      
                    ..         
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                 ●  ●          
                               


 無料で白鳥座の塗装タトゥーが入った!
ワーイ ヽ(´▽`)ノ ワーイ

と喜んでいる場合ではない.
(しかも,白鳥座とそんなに似てねーよ)

とりあえず,装着していた手袋で その白いペンキ(直径1ミリ程度のつぶつぶ)をこすってみました. すると何度かこすれば すぐに消えるので,

「ああ.たいしたこと無いな.あとでぞうきんでこすれば何とかなりそうだ.」

と思いつつ,目につく白い斑点模様だけは片っ端から手袋でぬぐって拭きました.



 しかし,燃料タンクにこれだけペンキが飛び散っているんだったら,クロム塗装の マフラーや道路側に面していた後輪なんかはもっとペンキが付いているに違いない.と思い,

 あーあ.今は暗くてあまり見えないから,残りは後で,明るい所で確認してみよう.そう思ったのです.


次の日に,またバイクにまたがると,拭き残した白い斑点がぼちぼちあったので昨日のことを思い出しました.

 車体のほかの部分にペンキが飛び散っていないか確認しました. しかし,不思議なことに,燃料タンクの付近にしか白い液体は飛び散っていなかったのです.


「おかしーなー.ピンポイントで燃料タンク部分にペンキが飛んだのかなぁ.」

「それとも,誰かが我が相棒をいじめて意図的にペンキを垂らしたのだろうか?」


そう思い,黒い燃料タンクを注意深く再び見てみると・・

 白い固まりに加えて黒い固まりもちらほら確認できる.

白いモノは,親指ほどもある「その塊(かたまり)」を中心に飛び散っていたのである.




こっこれは?!

ヽ(`Д´)ノ
ガッデム



飛び散っていたモノは
巨大な鳥の糞
であったのだ!!

ペンキかと思ってたら,あれは鳥の糞かよ!!

しかも飛び散っているということは「 爆撃当時はホヤホヤの液状瞬間!?」





 白鳥座のタトゥーは当たらずしも遠からず? などと多少喜んでみる.(そんなことで喜ぶなよ!)




で,慌ててポケットの中にしまっていた手袋を取り出して 見てみると・・・

ガビガビになった鳥の糞がこびりついているではありませんか!!

ガッデム!!


しかも!!

クサッ プ〜〜ン.

糞だと知ってたら,手袋で拭かなかったのにー. (・_・、)

そんなこんなで「我が所有物」としての洗礼を受けた おニュー手袋は,今日も元気に任務を務めています.

 後日,その手袋をはめたままの手で,ハンバーガーを食べていた時にこの事件を思いだして 慌てて手袋を脱いだが,時すでにおそし・・・・

(もちろん,食べましたが・・(・_・、)



達人への道はまだまだ遠い・・・
 












クリスマス 2003/12/26

さんはこのクリスマスに,サンタさんから,プレゼントをいただけましたか?


 なるほど,もらえなかったのですか・・・


 かわいそうに・・・


 それはきっと,貴方が「よい子」でなかったから,サンタクロースが 来てくれなかったのでしょう. よい子の元にしか,サンタさんは来てくれない.

 今年,プレゼントをもらえなかった人は,その辺をしっかりふまえて,生き方を見つめ直すのも良いかも知れません.







 キリスト教世界においては『クリスマス』というと25日がメインであり,24日はそれがどうした?といった程度の印象らしい.
 しかし,ここ日本では,各企業の必至のプロパガンダによる洗脳の成果により,24日の夜こそがクリスマスのピーク といった感触が強い.


 その時間帯に街を一人で歩いている者は,もはや人間ではない!というくらいの勢いでプレッシャーが 襲いかかる.






  もしも,12月24日の夜に一人で街を歩こうものなら・・・



カップルA:
「ダーリン.ねえ見て! あの人,この清き良き日にたった一人で歩いてるわよ.」


カップルB:
「良く一人で歩けるわね.羞恥心というものがないのかしら.」


カップルC:
「この人,一人で歩いてるわ. 汚らわしいわ! こっちに来ないでくれる!?」


カップルD:
「かわいそうに. 小銭でも恵んで上げようかしら.」




神と和解せよ 聖書
の看板を持っている人:

「失格でーす!! あなた,人間失格でーす!! 早く和解してくださーい!」




通りがかりのおばさん:
「あらやだ! さっきからニンニク臭いと思ったら,きっとあの人よ! 一人で歩いてるからきっとそうよ!」
 (ものすごい被害妄想ですね・・・)









 っといった具合となり,
もはや,恐くて街を一人で歩けない!!


 12月24日の夜だけは,日本中のメインストリートが , 凶悪犯の横行するロサンジェルスやシカゴの裏通りよりも恐ろしい 場所となってしまうのだ.




 というわけで,今年もこの時を何とかやり過ごさねばならない.(ねえねえ.もっと積極的に行こうよ.)






の・だ・が・



 とはいえ,花も恥じらう若者としては,この時期に心がそわそわしないこともなく,

 心のどこかでは何かロマンチックな出来事が突発的に起こることを  期待しているのである!!



 そう! 男は女性よりもロマンチストであるのだッ!!



 ハアハア. さて,若干,息を荒らげたが,



 こんな小生でもトキメキを求めているのです!!
    ( ゚∀゚)







 と,そう思って,そのトキメキとやらを期待して待つこと24時間弱・・・

 もう時計は数十秒で24日を終え,25日に突入します.(・_・、)

 何も起こりませんでした. サンタのバカヤロー!!
(そんな受動的な姿勢で何かが起こるわけはないだろ!)



 サンタクロースはもともと西洋の方の出身だから,時差を考えて,あと10時間くらいは待ってみようかな.なんてことを 考えて見るも・・ コンピューターの前で,一人寂しく,研究している男にこれから,次の朝までに奇跡が起こるはずもないので, 研究を打ち切り とぼとぼと 帰ることとしました.



 東京の夜はさすがに長い.もう真夜中の1時を回っているっていうのに,いくつかのお店は開店しています.

 さーて.売れ残ったケーキでも買って,寂しく一人で食べて寝るか・・

 そう思い,バイクで徘徊(はいかい)して,適当なお店を見つけると,







 そこのお店の前にはとても目に付く物が売っていたのです.







 「クリスマス福袋」
これで心を温めてください. by 店長
 ¥1000円
  店頭販売価格 





 ふと,ここであのテレビ コマーシャルを思い出した.





「誰かに買っていただかなくても,
 もうすっかり大人なので,自分で・・・
 私の私による私のためのカメリアダイアモンド.」
桃井かおりさん出演のTV-CMで キャッチコピー『私にも愛をあげる』
参照URL


 おうおう! ここの店長.なかなか粋なことをするじゃねーか.

 サンタさんが来てくれないんだったら,自分がサンタクロースになればいいんだよ.

 よしよし.ボウズ.何が欲しいんだ? 言ってみろ. ん? これがほしいのか? しょうがない奴だ.  福袋だから中身がみられないぞ. それでもこれがいいのか? 全くしょうがない奴だ. ようし!  サンタさんが買って上げよう.



 こんな独り言を言っている自分を見て,「鬱病入ってますね.」と自己診断.

 そのケーキをつぶさないように注意しならが,バイクで家に帰る.

 小さい頃はクリスマスが楽しかったのになー.いつからだろう.私のところにサンタさんが来なくなったのは・・・・



 そんなことを考えながら,買ってきたケーキの福袋を
 開けてみて
ビックリ!







ブルータス.
 お前もか・・


なんと福袋の中からはエロビデオが3・4本.
出てきたのです.




ハァ?? という感じで,何がなんだか最初わかりませんでしたが あのケーキ屋の前で,店頭販売していたのは,ケーキの売れ残り ではなく,隣の24時間営業本屋の目玉商品 だったのではないか? ということが次第に理解できてきました.



 サンタクロース. 彼は予期せぬプレゼントをも全世界にお届けする
配達の達人・・・ おそるべし.


 神を冒涜したことへの報復なのか? はたまた,私を喜ばそうとしたサンタ様の思し召しなのか?

 達人への道はまだまだ険しい・・・・・・・・













相棒 2003/12/23

棒こと,YAMAHA Virago 250と出会った時(2年前のこと),10年はまたがるつもりで購入した.

 買った当初は当然,かわいがって溺愛し,毎日磨いてやるのが日課だった.(今も勝負の日は磨いております)

 給油のためにガソリンスタンドに行くと,店員さんから

「このビラーゴ丁寧に乗ってますねー.」とよく言われ,誇らしかったものだ.



 しかし,私との二人三脚による数々の冒険を経ていくうちに,


「ケーブル切断(事故)による電気系統の慢性不備」
「度重なるクラッシュによるりクロム塗装をざっくりそぎ落とす傷の数々」
「車にひかれてできたハンドルやフレームのひん曲がり」

 など,生傷の絶えない体になってしまい,(なってしまい・・じゃなくて,お前のショボイ運転がそうさせたんだろ!)

 特別仕様車と呼ぶにふさわしい, もはや「お嫁に行けない体」にチューンナップされて,現在も元気に活躍している.




 そういえば,ここ3ヶ月ほど,押し掛け以外でエンジンを掛けたことがない.



 計算ではあと8年くらい,コイツと共に,歩んでいかなければならないのに, バイク屋の軒先で息を切らしながら押し掛けでエンジンを掛ける度に ついつい,お手ごろ価格のニューマシン達に目移りしてしまう今日この頃です.





 前述の不具合のうち,現在,困っている具体的症状としては,


● ミラーが曲がっていて後方を映していない.(横が見える.【意味無し】)(じゃあ,レンチではずして直せよ!)

● 冬場なのですぐエンスト.(多めに蒸かして対処中)

● 前輪軸ずれ気味で,1回転毎にタイヤの歪みが確認でき,ブレーキとこすれ合う音がしてうるさい.(これはかなりやばいので早くなおしたいんだけどフロントシャーシ全部取り替えになりそうで怖い.)

● 電気系統の慢性不備.エンジンのスパークが弱くてカブリ気味(エンジンからの電気ケーブルが切断されて以来,応急処置のハンダ付けからはや半年以上.)







 中でも最も困っている症状として,





● 後輪ブレーキ一度掛けたら掛かりっぱなし.(後輪ブレーキ解除は下車してから手動.(・_・、))

  信号待ちでエンストすると, 車体が動かないために,渋滞の原因に! 


 というわけで,いつも前輪ブレーキだけを使用するように心がけておりますが,


 先日,雨の日に,前輪ブレーキロックにより時速60km/hで40mくらいのスライディングタックルを行って以来, 前輪恐怖症となっており,いつもおそるおそるブレーキングしているところでございます.(・_・、)

 かわいがっても,かわいがっても,こりずにその期待に応えてくれる私の愛車.

 大規模な手術をして直してあげたいのは山々ですが,何とか動いているうちは, ついつい,「また明日でいいや.」と思ってしまうもので・・・  どうかお許し下さい.



 相棒よ! いつも,私を安全に送り届けてくれてありがとう.これからもよろしくお願いします.(*´▽`*)

 念のために,申し上げますが,くれぐれも,高速道路走行中に前輪が外れる.なんていうお茶目はなさらないようにお願い致します.












秋の夕暮れ 2003/12/12

れは,いつぞやの秋とも冬とも言えないような時期でした・・・

 まだ,秋の風情が残りつつ,冬の香りも色濃い夕暮れ.
 いつものように相棒(YAMAHA 250cc アメリカンタイプ Virago)にまたがって,帰路の交差点で信号待ちをしながら,


「はー.なんか,今年はあまり秋を感じる前に冬が来てしまったという感じがするなー.」

「秋といえば,紅葉の秋・運動の秋・読書の秋・食欲の秋・・・」

「秋+食欲といえば・・」

「やはり,焼き芋か・・」

「そういえば・・焼き芋食べてないなー」

 そんなどうでもいいことを,むなしく一人で考えていると,どこからともなく,秋の風物のあの声が聞こえてきたのです.











「い〜しや〜〜きいも〜〜〜〜お〜〜
 や〜きたて〜〜〜え〜〜ぇ〜や〜きいも〜〜〜〜」









「い〜しや〜〜きいも〜〜〜〜お〜〜
 や〜きたて〜〜〜え〜〜ぇ〜や〜きいも〜〜〜〜」









 声はにわかに大きくなって聞こえてきました.

 さすがこのご時世.私がこのように考えるということは,世間様も左様に考える方々が多いと見えて,その需要に 答え,供給するべくしたたかな方々がイモを売ってらっしゃるようだ.

 どれどれ,これも何かの縁だ.ちょっと寄り道でもしていこうか・・

 そう思い,石焼きイモの声のする方にバイクを進め,そのイモ屋を捜すことにしました.

 こういう石焼きイモ屋さんはたいがい,軽トラックかなんかの荷台を改造して石焼きイモ製造マシーンを搭載し, 時速10kmくらいでトコトコ走りながら,拡声器を使って宣伝・客寄せして, 地元の主婦を誘い出すというのが手口なので声のする方に行けばすぐに 発見できるものである.



 地元の ある住宅街. 焼き芋を売る声はそちらの方から聞こえてくる.音量から考えて1km以内なのは間違いない.






 しかし・・







 音の鳴る方向へ進んでも,いっこうに石焼きイモ屋が見あたらないのである.


 この住宅街を石焼きイモ屋が通過していることは間違いなさそうで,私以外の人も,石焼きイモ屋が 近くに来ているということを察して,玄関から軒先に出てきてキョロキョロしている.

 近くに来たら買おうと思っているに違いない.

 しかし,肝心の焼き芋屋が見つからないのである.

 2分ほど捜したが見つからず,イモを売る声も聞こえたり聞こえなかったりして,
 もう,めんどくさいのであきらめて帰ることにした.
(おいおい! 焼き芋はその程度の欲求だったのかよ!)


 だが,その時,






「い〜しや〜〜きいも〜〜〜〜お〜〜
 や〜きたて〜〜〜え〜〜ぇ〜や〜きいも〜〜〜〜」







「い〜しや〜〜きいも〜〜〜〜お〜〜
 や〜きたて〜〜〜え〜〜ぇ〜や〜きいも〜〜〜〜」





「い〜しや〜〜きいも〜〜〜〜お〜〜
 や〜きたて〜〜〜え〜〜ぇ〜や〜きいも〜〜〜〜」



その声はにわかに大きくなって近づいてきたのである!!










 そして,時速70km/hくらいの超高速で 「焼き芋を搭載した軽トラック」がこの狭い住宅街の道路を駆け抜けていったのだ.

 ドップラー効果たっぷりの効果音を引きずりながらの爆走! (ドップラー効果:救急車などが近づいてくる場合,そのサイレンの音が高い音程に聞こえるが,通り過ぎた瞬間から以前よりも低い音程に聞こえるという物理現象)










焼き芋全然
売る気
なし!!


● いったい何のために,拡声器で宣伝しながら走っているのか?

● あんな速度で走ったら,荷台の焼き芋製造マシーンが壊れるんじゃないのか?

● いったい何に追われているのか?

● 新手の暴走族?

● 今流行の珍走族?





 止めどなく,疑問がわいてくるが,その爆走石焼きイモ屋はそのまま消えてしまったので, 真相を確かめるすべもなく,イモはあきらめて家に帰った.



 帰路の途中で信号待ちしながら,この出来事を思いだし,何となく「カチカチ山」とダブらせて苦笑いする・・そんな秋の夕暮れでした・・・・・.


 (カチカチ山:性悪タヌキがおばあさんにひどいことをしたために,ウサギがタヌキをカチカチ山に誘い出し,背中に火を つけて,タヌキを丸焼きにするといった日本の童話.かなり残酷な話であるのがみそ)












拝啓 ○○殿 2003/11/28
の「蜘蛛の糸」という小説の中で,生前に一匹の蜘蛛を,たとえ気まぐれにでも助けたが為, 地獄に堕ちた後,そこから脱出できる唯一の希望として,蜘蛛の糸が垂らしてもらえた.という話がある.

 どんな些細な善行であっても,それがいつか自分に返ってくるという例としてよく挙げられる例である.

 「蜘蛛の糸」は芥川龍之介の小説であるので,それが「例」となりうるかは妖しいですが, ふと,「蜘蛛の糸」を思い出してしまうようなエピソード体験を,今回はご紹介致しましょう.( ´∀` )









 男性なら皆さん当たり前のことですが・・・






小便を自分の狙った任意の方向に発射することができる!
(もちろん手で方向を制御してということですが・・・)


 そんな当たり前のことを力説してもしょうがありません.しかし,最近,その機能を使用する必要があったのです・・・





 ある秋の夜,おしっこがしたくなった小生は,公衆トイレで用を足そう(以下,お茶)と思い, 近くの目に付いた野外公衆トイレに駆け込んだ.
お茶用便器(小便器)は一つしかなく,その場に行って用を足そうとすると,

そこには先客がいらっしゃった.






小便器の中に大きさ10cmほどの蛾(蝶々みたいなの)が鎮座していたのである.


 夜でも明るい公衆トイレに引き寄せられてきて,かなり以前からそこにおられたのだろう. あたかもそこが自分の定位置であるかのようにお茶用便器の中央に構えていらっしゃった.

現在,便器にこびりついたコラーゲンを食して栄養摂取の最中だったのかも知れない.



 この状況について,いったいどうするべきかと,心の中の助手:ワトソン君と相談(0.2秒)してみた.





ワトソン君:
「明智先生! 先客がいらっしゃるようですが,いかが致しましょう?」


明智小五郎:
「うむ. 小便器は一つしかないし,こまったね〜.」


ワトソン君:
「明智先生!お茶を放出される前に,一回水を流せば,
 先客のジョニーさん(蛾に付けた名前)は
 場所を譲って下さるのではないでしょうか?」


明智小五郎:

「ワトソン君・・・

 君は大切なことを忘れておるよ・・・


 水で追い払ってしまったら,


 お茶を命中させるという究極の快感

 が達成できないじゃないか!!!」 ヽ(`Д´)ノ


ワトソン君:
「なるほど!! さすが明智先生!!
 そういうことだったんですね.勉強になります.」





 というわけで,いったい何が「そういうこと」だったのかわからなまま,

 水を流してからというよりも,むしろ,その虫めがけて,ねらいを定め, 最大出力でポンプを稼働させ,お茶を放出!!という方向で意志決定されたのである.







初弾必中!!

One shot, one kill !
(一発で一人の敵を必ず仕留めるということ)

 といった言葉は射撃の世界において常々言われていることではあるが,ここでも当然それを達成すべく,脳のあらゆるところが 全力でそれに取り組んだ.







水雷長:
「3番・4番バルブ開放! 注水開始!」


兵士:
「3番・4番! アイアイサー!!」


幕僚:
「艦長! 準備は整いました.発射致します.」


艦長:
「イヤ. 待て,慌てるな.」


 ピコーン!! コーン  コーン   コーン  コーン  コーン 


ソナー:
「てっ敵の位置を確認しました!!
 エンジンを切ってこちらの出方をうかがっているようです!!」


幕僚:
「艦長! ご決断を!!」


艦長:
「方位角 6200.距離300.射角1300.装薬6(最大) 射撃用意!!」


戦闘警報発令 繰り返す 戦闘警報発令 居住区にいる非番の隊員はA配置への移行を実施せよ. 繰り返す・・


艦長:
「ファイア!!」


 上記のような過程を経て,発射されたお茶は見事標的に命中した.

 山猫は眠らない・・・・ ニヤリと微笑む.
 奴は一瞬たじろぎ,制御を失ったようによろよろと逃げ回った. しかし,逃げる彼に対し,容赦なくビームは追尾する.



 大雨が降った場合でも虫は,葉っぱの下などに隠れてやり過ごし,羽はその程度のことでダメージを受けないが,持続的に水にさらされるとそうはいかない.

まして,それが温かいお茶であればなおさらのことだ.





明智小五郎:
「はっはっは.無駄だよ怪人20面相.
 君は既に私の策の中に捕らわれているのだよ.」


艦長:
「そのまま撃沈するがよい.」


ムスカ大佐:
「何処へ行こうというのだね?
 終点が玉座の間とは上出来じゃないか?」





 逃げまどう虫に対して,心の中のキャラクター達が,思い思いに叫び出す!!

 逃げても逃げても容赦なく追従するビームに,もはや奴の生命力は途絶えかかっていた.

 私が「戦闘終了宣言」を出そうとしたその時!




 奴は強かった.(しみじみ・・・)

 よろめきながらも小便器から脱出し・・・

 戦術の基本! 「逆襲」を試みたのである.



 その彼は力無いながらも,よろよろと飛んできて,










私の顔にとまったのです.うおぉ!
ダイナマイッ!

 奴の逆襲は成功し,私は自らのお茶で自らが汚(けが)される結果となった. それは,米軍が自らの射撃した劣化ウラン弾(APFSDS)の破片で被爆するかのごとくであった.



更には!

 反射的に,ビビって振り払おうとした際,鱗粉(りんぷん)お茶が 混ぜ合わさったスペシャルな液体が 衣服首筋に付いてしまったのだ.(・_・、)


一寸の虫にも五分の魂.


ああ.私は何十匹単位で蜘蛛を助けないと天国に行けない・・・


そんなことを考えた秋の夜長でした・・・・












吸血鬼 2003/11/15

なさんは,吸血鬼にお会いしたことがありますか?

 西洋のヴァンパイアだとか,アフリカの吸血民族だとか,  古今東西,人間は「血」を神聖なものとして扱い,それを吸い取られることは 「生気」を吸い取られることとして,忌み嫌われ,邪悪なことの代名詞のように扱われています.

 また,最近では「エイズ」や様々な病気の基として「神聖」なものという意味合いよりも「汚い」もの という意味合いが濃くなってきている「血」



 さて,今回はそんな話についてご紹介致します・・・・





 嗚呼!やっと週末だ! 花の金曜日夜,週末への喜びと何の約束もない虚しさが入り交じる中, なにげにテレビを付けると,たまたま
「でぶや」が やっていた.






(おいしいという意味で「うまい.」をアレンジした「でぶや」流の言葉)


 とパーソナリティーの2人,石塚英彦先生とパパイヤ鈴木先生が声をそろえて泣いておられる.


 この番組は「でぶ」をアイデンティティーとされているお二方がおいしいものを攻略し尽くして ストーリーを進行させるという形式のもので,このほど,1時間番組に拡張された現在ノリにノッテいるテレビ東京の企画なのである.

 そして,このほど紹介されたのが「イカ」であった.


 そのイカの何ともおいしそうなことといったら・・

 ふと考えると,中途半端な時間に食べた夕食から適度に時間が経過しているため,何か・・とても・・・食べたくなってきていた・・・・のである.




私も「イカ」を食べて・・
まいうー!
と言いたい!!


 そんな衝動に駆られると,いてもたってもいられなくなり, 私は,急いでバイクにまたがり,「まいう〜」を求めて,アクセルを蒸かしに 蒸かした!!

 目指すは,近所のスーパー! 最近は夜10:00まで開店しているお店が多く,こんな私の衝動を満たしてくれる. しかも! 閉店間際の半額セール!!(実はこれが目当て?)ありがたいことです!!


 目指すは一直線.魚介類コーナー.お総菜の半額シールには目もくれずに,魚介類エリアを目指す. そして,イカを捜す.













 あった〜!しかも,刺身用は最後の2匹!


 海に行って釣らなくてもイカを食することのできる喜びをかみしめ,「刺身用イカ丸ごと1匹」 を手に取り,ついでに,普段は買わないとろみ醤油山葵(わさび)も買って,帰路を急ぐ.


上等な食材・上等な醤油・わき上がる食欲
私が「まいうー!」と雄叫びを挙げる瞬間も近い!!



 家に帰ると,すぐさま,イカをさばき,醤油を準備する.

 嗚呼! 待ちきれない!

 捌いたばかりのイカを醤油につけ山葵を少々・・・









 ぺろり.(ぷりぷりッ)









まいうー!
(ToT)
あまりの「まいうーさ」に涙を流す.

 「でぶや」さん.こんな小生に今宵「イカ」を教えて頂き,どうもありがとうございます.

 スーパーで買ってきたイカでありながら,まるでさっきまで泳いでいたかのごとく,口の中で荒々しく暴れるような激しい 感触. 死んでいるのにまるで「躍り食い」のような食感

 上等な食材・上等な醤油・わき上がる食欲・そしてでぶや効果がそろわなければなせる技ではない.

 日本人は魚介類を生で食べる習慣があってよかったー.外国人はかわいそうだ.っと改めて考え直させられるほどのおいしさと 買ってきて良かったーという幸福感に包まれていた.(補足:外国でも地域によっては生で食するところはいっぱいあります.)


 そして,キモ.

 イカのキモも,醤油を付けて, 生でつるりッと口に入れ2噛みくらい舌で転がした後に飲み込んだ.

  まいう〜!

 そう,雄叫びを(むなしく)一人であげ,更なる喜びを得る為に残りのイカを切ろうとした.

 その時である・・・
















 チクッ










 チクチクッ










 チクチクチクッ





はて? いったい何だろう?




 チクチクって口の中がしたような気がするけど・・




 イカに釣り針でも入っていたのかなぁ?

 しかし,その違和感は徐々に巨大になってきた. なんだ?

そう思って,唾液(saliva)をはき出してみると・・・・・・








Oho!!

ジ-ザス!

   直訳: 主よ! 哀れな子羊である私を許したまえ.
(ToT)
   血      涙





息子:「ねえねえ  パパぁ! この虫はなんて言うの?」


アニサキス(等倍)
アニサキス(等倍)


パパ:「ああ.( ´∀` ) これはね. アニサキスって言うんだよ.」


息子:「ねえねえ  パパぁ! 今出した唾液の中でうごめいている この虫はなんて言うの?」


パパ:「もう少し詳しくこの虫について語ると,

 アニサキス(学名:Anisakis simplex, A. physeteris, Pseudoterranova decipiens) の成虫は本来,クジラやイルカなど海棲哺乳類の胃に寄生し,幼虫はサバやイカなどに寄生する.ヒトがこれら魚介類を生で食べると幼虫が胃壁(胃アニサキス症)や腸壁(腸アニサキス症) に穿入し,激しい腹痛をおこす,わが国でも多くみられる寄生虫症である.

    ってことなんだよ.( ´∀` ) 」
参照URL アニサキス写真


息子:「こんなことってボク初めてで,感動しちゃうなぁ.ねえ! パパぁ!」


パパ:「パパが小さい時には,よくあったんだよ. 何でも経験しておくにこしたことはないのさ.」


息子:「じゃあ,この虫を2人で大切に育てようね! パパぁ!」


パパ:「そうだね.( ´∀` ) 大切に育てようね.」


 心の中の「パパ」はそう優しく締めくくったが・・・



取り乱さずにはいられない!

 このお友達(白い虫)どもはうねうね動いていらっしゃいますよ!!

 慌ててうがいをしたら・・出るは出るは.口の中からお友達がい〜ぱぁい出てきました.

絶対,もっと沢山飲み込んでるよ. オイッ! (・_・、)



 荒々しく暴れるような激しい感触. まるで「躍り食い」のような食感.とは彼らが,もがき,のたうち回っていた 結果のためであったのだ! (・_・、)



 口の中がチクチクしたのは,今日初めてお会いしたこれらの「お友達」が私との親睦を更に深めるべく, 脳内へ侵入せしめんと,口内の壁に穴を開けて, ついでに,血を吸っていたからだ!!

 蚊に血を吸われても何とも思わない現代人であるが,
 流石にアニサキスが口内を食い破り,さらには胃袋や腸内に侵入したかと思うと,




 初体験!の感動に一塩の喜びと,

 やってはいけなことをやってしまったという不覚感が2倍

 だが,明日の朝一番の大便を調べてみたくなるという欲求(3倍)が微妙に勝る・・


 そんな感じの気持ちにかられながら,「共存もいいかも・・」などとも思いつつ, とりあえず眠りにつく秋の夜長でした.(・_・、)








後書:

 初の投稿ものとなります.体験談を投稿してくださった「キャッシングマシーン」さんどうもありがとうございます.ヽ(´▽`)ノ

 「でぶや」 当時のバックナンバー  は悪くありません.幸せな「まいうー」をどうもありがとうございました.むしろ,アニサキスの味見までさせて頂いたので感謝しております.( ´∀` )  これからはイカに限らず,生ものは火を通すか,良く確認して食事します.皆さまにおかれましては是非ともお気を付けて頂きたいものです・・・・ちなみに  ,明朝の「点検」はとても楽しみです・・・(・_・、)(じみじみ)

体験談:キャッシングマシーンさん  テクスト:SS

参照URL
でぶや@テレビ東京
寄生虫病@九州大学
アニサキス症@愛知県衛生研究所












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