天上天下唯我ドキュソん 殿堂入りおすすめネタ



グラディエイター. それは
 「血に飢えた猛者」



グラディエイター. それは
 「闘志をむき出しにした獣 (けだもの)



グラディエイター. それは
 「名誉のために命を賭ける漢達への称号」



グラディエイター. それは
 「狂気に満ちた観客の前で踊り,
 血しぶきを操るエンターティナー」



グラディエイター. それは
 「アドレナリンに支配された骨肉の重機」



グラディエイター. それは
 「シャブ中 異常者(ジャンキー)に,
 鉄槌を下すバーサーカー」



グラディエイター. それは
 「血の滴ったメインディッシュに
 かじりつくドーベルマン」



グラディエイター. それは
 「狂犬に噛まれたボブ・サップ」



グラディエイター. それは
 「アミバに間違っている経絡秘孔を
 付かれてしまった木人形(デク)



グラディエイター. それは
 「神のしくんだ戦い」だった.







 さて,今回は私が そんな「グラディエイター」と遭遇した時の体験を皆さんにご報告致したいと思います.












 ある日の夕暮れ,私は尊敬する職場の先輩といっしょに二人っきりでドライブしていた.

 待ちに待った念願のドライブである.ようやくここまでこぎつけたのであった.

 私はその先輩のことが好きであったし,これまでより一歩進んだ仕事以上の関係を望んでいた.

 その方は,様々な知識を持っており,明るく知的で,私にいろいろなことを教えてくれた.  少し「か弱い印象」もあるが,心は強く筋が通っている感じだ.

 今日はいつものお礼・・というほどでもないがドライブに誘い,いっしょに少し遠くまで来ていた.

 こんなシチュエイションでは,普段起こりそうもないことを,ついつい想像しがちである.

 小生も男として様々な状況に即応すべく ありとあらゆる場合についてシミュレーションを行い,対応策を準備していた.例えば,



先輩:
「ねえ.ちょっと休みましょうか?」



っとくれば,

(゚д゚ ) コードネーム α(アルファ)
発動!! ラジャー!
(自分で自分に気合いを入れる効果音)






小生:
「もう少し行ったところに,
 夜景の見える綺麗な崖があるんだ・・
 そこで休憩しましょうか・・」( ´∀`)





っとか,







先輩:
「ねえ.のどが渇かない?」



っとくれば,

(゚д゚ ) コードネーム β(ブラボー)
発動!! ラジャー!
(自分で自分に気合いを入れる効果音)






小生:
「そんだったら,こういうこともあろうかと昨日に
 ペットボトルに入れて冷凍庫で凍らしてきた麦茶を
 タオルで包んで溶けにくくしたの

 リュックサックの中にあるので飲みませんか?」
  ( ´∀`)





ッという具合に,様々な反応を脳内シミュレーションしていた.
(おいおい.かな〜り,スマートじゃねえなぁ・・)






 そんなことを考えながら走っていると,先輩が話しかけてきた・・







先輩:
「ねえ.ちょっとトイレに行きたいから
 その辺のコンビニで停まってくれる?」

小生:
「はううぅ!」
(対応を準備していたはずなのに,
 突如のお言葉に情けない反応音をあげてしまう・・)



 車を止め,目に入ったコンビニに停車し,
 車内で待つことにした.



小生:
「車内で待ってるから,
 ゆっくりしてきていいですよ(*´▽`*)」
 (全然,イケテナイ言葉で見送っていることに気付く (・_・、))



 見送ってから,今後の計画を立てようと思い,

 ふと背筋を伸ばすと,



助手席に先輩のハンドバック
転がっていることに気付く.





 ややっ?!

 こっこれは・・チャンスの到来か?!





小生:
「あ〜.ちょっとだけ覗いてみようかな〜
 見てみたい気がするな〜
 見たいな〜
 中身を見てみたいな〜」


 そこにあの2人がやってきた.


悪魔:
「へっへっへ.( ゜∀゜)
 そんなに見たいのか? 見ちまえよ! (`▽´)」


天使:
「おやめなさい!! なんッて汚らわしい!
 そんなことしてはいけないわ!」


悪魔:
「でも,こいつ,
 ミタイナ〜ミタイナ〜 ッて言ってるぞ. (`▽´)」


天使:
「バックの中身を見ている間に,
 帰って来てしまったらどうするの!」


悪魔:
「大丈夫・・ 後1分は絶対に大丈夫.
 バックの中身には今後の展開を左右する重要アイテム が隠されているに違いない.ここで見ないと後悔するぜ.ヒッヒッヒ. おや? そこに見えるのは手帳じゃないか? (`▽´)」


小生:
「あ〜〜.でもそんなことしたのがバレたら・・
 大変なことになる. φ(..;)」


悪魔:
「お兄ちゃん.ヒッヒッヒ.そいつもいいが・・
 携帯のメールをのぞき見するのも またオツなモンですぜ.(`▽´)」


天使:
「この穀潰し(ゴクツブシ)が!! 人様のものを勝手に見るような戯け者(たわけもの)が,なれるのは『卑怯者の達人』だけよ!」


悪魔:
「まあまあ.あなたの仰ることも最もですが,ひょとして手帳に『今日はドライブ!超楽しみィ!!』なんて書いてあったらどうするよ?」


天使:
「!!!  っそっそりゃ.うれしいッていうか・・見てみたい気もするダベさ・・・」


悪魔:
「フッ.化けの皮が剥がれたか・・ よし! じゃあ決まりだ.お前(天使)はコンビニの入り口を見張ってろ! 俺は裏口を固める!」


 手帳をのぞき,今日のページを開いてみると・・



「待ちに待った
 2人でのドライブ☆!
 何かが起こる予感!?」


っと書いてある!!

オー
マイ
ゴッド!





 さらに,携帯を見ると,私宛の『発信履歴』が沢山!! しかし,実際には私に電話が掛かってこなかったので,何回も電話を掛けようとしては 怖じ気づいて諦めていたのだなぁ ということが判明した.



 そうか! (・_・、)
そうだったのか・・・
そこまでにも私のことを・・
ゴメンよ.いままで 気付いて
あげられなくて.


 実は私も・・・・・・










以上妄想30秒.
(その内,そうか!そうだったのか・・・の連続妄想に25秒)






 結局,背筋を伸ばしてから何もせずに,妄想とたわむれているしている間に,トイレから帰ってきてしまった.



かなり自分勝手な妄想に
「バカ!バカ!」と己を戒める.


先輩:
「待った?」

小生:
「イヤッ(,,゜Д゜)
 時間が過ぎるのが速すぎて
 全然待ってません.」






 ここで運転を交代し,

 私が助手席
に座ることとなった.



 そうして,ドライブを続ける運びとなったのだが・・



ここからが本番なのだった・・





 片方向2車線の国道を走行していると,私たちの遙か後方から救急車のサイレンが聞こえてきた.

 しかし,こっちに近づいているのか遠ざかっていくのかも分らないくらいの距離であったので,あまり気にとめることもなく前進を続ける.

 しばらく経つと,サイレンの音は近接し,同じ道路を同じ方向に向かっていることに気付いたので,道路脇に車を寄せるように停車して, 先に行かせてから,再び前進を開始した.

 車を運転していればごく当たり前の動作であった.



 しかし,前進を再開してから約1分後に事件が起きたのである!!













 猛スピードで私たちを“追尾”してくる車両があるではないか!

!?



 その車はクラクションを鳴らしまくって,煽ってくる.



 私は,怖くなって口を開いた.

小生:
「あのクラクションって私たちの車に向けられてる? のかねぇ?」


 「自信なさげ」と「多分そうだよね?」という2つのニュアンスが合わさった声だった.



 その車は「蛇行」をしながら加速し,私たちの車の前方に躍り出た

 そして,窓を開け,車内のゴミを道路に捨てまくっている

 灰皿のゴミ,ミカンの皮,空き缶など


 よく見ると「ゴミを捨てている」のではなく,「私たちの車に向かって投げつけている」様だ!







 助手席でビビリまくっている私とは対照的に取り乱さずに運転を続けるドライバー







 前方の車の運転手は窓から体を出し,箱乗り状態で,こちらに向かって何かを叫んでいる

  とてもじゃないが,まともなお方のようには見えず,どう見てもシャブ中のジャンキーだ.



 けっして車通りの少なくないこの国道にて,蛇行運転をしながら箱乗りして,物を後ろに向かって投げつけながら,怒りのまなざしたっぷりで, 叫び回っておられる そんなお方が「まとも」であるはずがない.



キレ気味の お方:
「テメー.停まらねーと ブッ殺すぞ!!」




 ひえー.どうしよう.どうしよう.
 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル



 上記のような戦いが約2分間ほど繰り広げられた.

 そして,恐れていたことが現実になったのである.








 赤信号で停車せざるを得なくなったのだ.



 当然,キレ気味のお方の車両も,私たちの前で停車した.



小生:
「あうぅ.あううぅ. どうしよう.
 たぶん.あのお方・・
 下車して来られるに違いない・・





ヒエー!! やっぱり降りてこられた!!」


ガッ
デム!


 どうしよう・・どうしよう・・
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル





キレ気味の お方:
「テメー.コノヤロー! ブッ殺すぞ!! ザケやがって あ?! なめてんのか? 窓開けろ!!」




 キレ気味の男は即座に下車してから,私たちの車に駆け寄り,運転席のドアをゴツゴツ叩きながら なぜか,かなりお怒りのご様子で対話を求めていらっしゃった.  信号での停車時間はおよそ1分間.この時間をどうやって乗り切るかが,最重要視事項であった.



小生:
「あの・・ 窓を開けろと仰っておられるようですが・・ どうしましょうか?」



先輩:
「・・・・・・・・」



キレ気味の お方:
「テンメェー.カニヤロー! ブチキョロすぞ!! ザキャって あぁ?! 脳天カチ割るぞ!!」






 ヒェ〜〜.(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
 私たちは悪いことをしていません.
 どうかお許しを・・


 窓をガチガチ叩いてらっしゃる
そのキレ気味のお方をよく見ると・・・




 右目と左目が向いている方向が若干違う・・・



 「嗚呼!!私たちと,異なった世界があの御方には見えているに違いない!」




小生:
「あの・・ 私どもの脳天をカチ割りたがっているようですが・・ どうしましょうか?」



先輩:
「・・・・・・・・」



!?


 黙して語らず,その視線は真っ直ぐと前へと向けられ,微動だにしていない.

 両手は軽くハンドルのベストポジションに据えられており,表情には余裕すら感じさせる・・

 いざとなれば,4年ほど馴らしていたボクシングでクラしてやる覚悟があり,靴をしっかりと履いて, 拳に10円玉の握り込みをして,準備万全の状態となっていた私だが・・・    この時,運転席に極楽浄土からの光のような物を感じずにはおれなかった.
(「極楽浄土の光」とは:決して私たちがあの世に行くこと確実だという意味ではなく,極度の安堵感を与えてくれるものという意味.)
(「クラす」とは:九州方面の言葉で意味はブチノメス.ヤキを入れる.)







 これぞまさしく,「追いつめられる獣」と「追いつめる獣 」との相違点・・・・
まっ負けた・・  (´д`;)



 オロオロと慌てふためく私とは対照的に,約1分間(体感時間5分)の長きにわたり,前方を凝視し,動じず,堪え忍んだ運転席・・
 そのご功績により,シャブ中 ゴミまき散らし男は諦めて自分の車に乗り込み,信号の変化と共に消えていった.






 ふうぅ. たっ助かった・・



 その後,なぜ,あのお方はあんなに別の異次元を知覚して怒っておられたのか?について 話し合ったが,明確な答えは分らず,


 たぶん,救急車が接近していたのに直ちに停まらなかったから,私たちに対して憤りを感じておられたのでは無かろうか?という話に落ち着いた.






グラディエイター. それは
 「血に飢えた猛者」



グラディエイター. それは
 「闘志をむき出しにした獣 (けだもの)



グラディエイター. それは
 「国道の交差点で血しぶきを求めるシャブ中」



グラディエイター. それは
 「アドレナリンに支配された肉塊」



グラディエイター. それは
 「アミバに間違っている経絡秘孔を付かれ,
 別の世界を知覚する木人形(デク)
注)アミバとは



グラディエイター. それは
 「シャブ中 異常者(ジャンキー)
 鉄槌を下される健常ドライバー」



グラディエイター. それは
 「助手席でオロオロと慌てふためく
 チワワのごとき か弱き存在」



グラディエイター. それは
 「首から下がロニー・コールマンな野比のび太」
 注)ロニー・コールマンとは注)野比 のび太とは



グラディエイター. それは
 「神のお与えになった貴重な経験」
 だった.



 今回もまた,目指すべき「達人」から
 何歩も遠のいた雰囲気が強い今日この頃・・・

 達人への道はまだまだ遠い・・・
















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