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一寸の虫にも五分の魂 1・2 2004/07/26

教的な言葉ですが,第38代 天智天皇の時代に書かれた『毛吹草』にもこれに関する記述が見受けられる ことから,このような考え方は,日本人としての普遍的な脳内投射に支援されるものなのかも知れません.

解釈: 「弱者にも,相応の意地や考えがある.決して見下したり,馬鹿にしてはいけない.例え虫といえども,人間と同じ命をもっているのですよ.」 といった感じである.

 類似の言葉として

蛞蝓にも角(なめくじにもつの) 解釈: 弱者の代表のような蛞蝓にも角がある.弱者でも角を突いて歯向かうこともあり,弱者だからといって侮るものではありませんよ.

 今回は,この一寸の虫にも五分の魂というありがたい言葉の意味を 良く考え直してみたい出来事を皆さんに紹介させて頂きたい.







 朝7時に茅場町の道を歩きながら、考え事をしていた。

 「この地面の下にはいったいどれだけの生物がいるのだろう?」

 「昔見たテレビの特集では,足の裏の面積に相当する地面の内部には2000万以上の生命が 存在するのだそうだ.」

 そのデータを指示するかのごとく,目をこらすと,こんな都会であるにもかかわらず,アスファルトの上には「アリンコ」が 仕事をしておられた.

「お勤め,お疲れ様です.」

 地球の支配者は人間だと思っている我々と,慈悲深き心で,人間の傲慢を容認してくださっている かのような昆虫とどちらが,ヒエラルキーの頂点に近いのかは判定が難しいなどとも考えてみる.

 朝からよけいなことを考えながら出社し,業務を行っていました.

そのうち,事務所への定例報告の時間となり,事務所へ移動すると



とたんに,おなかが空いてきて集中できない状態に陥り ,一部の日本人の主食となりつつある「カップラーメン」(主食となりつつあるのは お前だけだろ?)を購入するためコンビニに赴くことにしました.


「何味にしようかなぁ?」


「麺重視? 具重視? 値段重視か?」


「想像するだけで・・ うひょう! 腹が減るよん!」


とはやる気持ちを抑えながら,るんるん気分でコンビニに向かう.








しかし,その時,既に事件は起きていのである.



つづく・・






コンビニに着くと,

どのカップラーメンにするかを選ぶため物色する.

ラーメンの種類を選びながら,

「なんかこの靴歩きにくいよなー」

 と思っていた.しかし,とりあえず,ラーメンを選んでからだと思い,ラーメン選びに集中した.

「なんか足の裏が若干チクチクするよなー」

と思いながらも,カップヌードルカレー味を購入し,

気分良く,コンビニを後にする.


 しかし,歩くほどに違和感は大きくなっていった.

「なんか足つぼマッサージみたいな靴よなー」

「なんか今日の朝の靴の感覚と違うよなー」

 画鋲でも踏んで,それが,ほんの少しだけ足の裏に当たっているのでは?!と思い, 靴の裏を見てみるがそれらしい痕跡はない.

 気のせいだろう・・と思い直して,

 しばらく歩いてみるが,やはりなんか違う.

「なんか靴の中にゴミでも入っているのかなー」





疑問は膨らんでいくが,ラーメンを早く食べたい気持ちも次第に膨れていき,

一路,急いで事務所に向かった.


 事務所のエレベーターに乗り,足の中の次第に高まる違和感について 考えてみる.



1: 朝は靴に異常を感じなかった.



2: 事務所に着いたときも異常は無かった.(靴を脱いだ)



3: 事務所から出たときに,異常を感じた.(靴を履いた)



4: そして今は,靴の中違和感度満点



 事件は 2: と 3: の間に起きていたようだ.その間は決して他人が靴をいじったりはしていない.

 そんなこんなと考えているうちに,エレベーターは目的階に達し,事務所に到着.

 とりあえず,買ってきたばかりのカップラーメンにお湯を注いで席に座る.

 箸をカップ麺の上に乗せて蒸気が逃げないようにして,



 靴の中の違和感の原因を調べるべく,靴の中を点検した.





まさか・・な.




目を疑った.


しかし,靴の中には,なんと!

 お友達がいらっしゃったのです.
 それは,一糸まとわぬ姿どころか, 内臓(visceral structures)までをも余すことなくブチまけて,見せびらかしておられる かわいそうなお姿で,6本足・黒色・知的でカサコソ系のお友達であらせられた.

釈迦曰く「ガッデム!」
ガッデム!

私は友達大切にする方なので 殺すことはいたしません.でも殺してしまいました.(・_・、)


靴を脱いでいた,たった10分間の間にお友達が靴の中に入っていたのでしょう.


 湿気があってかぐわしい香りのする私の靴の中は彼にとって天国だったことでしょう・・

 そこが本当の天国になってしまいましたが・・・
(・_・、)


 友達は無惨にもパラパラァ ぐちゃぐちゃにミンチになっていました.


 せっかく体長6センチまで成長したのに・・・今はもう見るに見られない状態.


 その後,靴下と靴の手入れに追われ,カップラーメンは忘れられてしまったとさ.

 めでたし,めでたし (・_・、).(涙目)





後書:

 2回目の投稿ものとなります.体験談を投稿してくださった「masa」さんどうもありがとうございます.投稿ネタをSSがテクスト化 させて頂きます. 体験談をお持ちの方はメールにてご投稿くださいね.ヽ(´▽`)ノ
体験談:masaさん  テクスト:SS















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